サービス残業

朝型勤務で残業代削減!?

企業の長時間労働の改善に向けた取り組みが、活発化してきています。2015年4月9日の日経新聞によりますと、サトーホールディングスはコアタイムを設けない「完全フレックスタイム制」を始め、月の所定労働時間を守れば1日に働く時間を午前6時〜午後8時の間か…

またしても、「持ち帰り残業」で労災認定。

2015年3月4日(水)の朝日新聞デジタルの記事によりますと、2011年に心臓の急激な機能低下が原因で亡くなった堺市の26歳の市立中学校の教諭について、地方公務員災害補償基金が公務災害(労災)による死亡と認定したことがわかりました。資料によりますと、…

「『企業側弁護士』VS『労働者側弁護士』」

当事務所のFBにも投稿をしましたが、2015年2月25日(水)に、株式会社ブレインコンサルティングオフィス様が主催するセミナーに、池田弁護士、宮澤弁護士、高橋弁護士が講師として登壇させていただきました。講義内容としましては、「企業側弁護士」と「労働…

第3位から第1位 〜シリーズ 勝手にトップ10! 3〜

私がこのブログを担当させていただいてから記念すべき100作目の今回は、全3回のシリーズでお伝えしている「勝手にトップ10!」の最終回として、今までの97作の中の栄えある第3位から第1位をお伝えしていきます。 また、おまけとして「特別賞」も発表してお…

第6位から第4位 〜シリーズ 勝手にトップ10! 2〜

前回のブログでは第10位から第7位までお伝えした「シリーズ 勝手にトップ10!」の第2回目の今回は、第6位から第4位までをお伝えします。 ご興味のある記事がありましたら、是非ご覧ください。第6位 「退職時のトラブル!?」(2014.10.9) 「退職願」と「退…

第10位から第7位 〜シリーズ 勝手にトップ10! 1〜

前回のブログでもお伝えしましたとおり、私がこちらのブログを引継いで2014年2月14日に1作目を書かせていただいてから、今回で98作目となります。 そこで、98作目から100作目までの3回は、今までの97作の人気の記事のトップ10を、カウントダウン形式でお伝え…

「サービス残業をせざるを得ません・・・。」

日本労働組合総連合会が、平成27年1月16日に「労働時間に関する調査」を公開しました。こちらの調査ですが、平成26年10月31日から11月5日の間に、インターネット調査により20歳から59歳までの男女雇用労働者(正規労働者・非正規労働者)3,000人の有効サンプ…

昨年度のサービス残業代の金額は!?

近年、労働基準監督署の調査が厳しくなってきています。2015年1月13日の岩手放送によりますと、岩手県内の労働基準監督署の指導を受けて支払われた残業代は、昨年度39社合わせて2億7,700万円あまりで過去最高だったことがわかりました。企業数、金額とも統計…

「ホワイトカラー・エグゼンプション」の制度案、まとまる!!

2014年1月8日に、「ホワイトカラー・エグゼンプション」について厚生労働省が制度案をまとめたというニュースは、ネット上で多くの反響を呼んでいます。もうご存知の方も多いと思いますが、今回厚労省がまとめた案を簡単に記載します。 厚労省の案によります…

「ブラック企業の求人拒否」!!!

新年明けましておめでとうございます。 本年も、こちらの「法律事務所が解説する労働問題ブログ」並びに「日比谷ステーション法律事務所」をどうぞよろしくお願いいたします。 当事務所では、労働関係のサイトとして、「労働問題総合サイト」と「残業代請求.…

厚労省「過重労働等撲滅チーム」の具体的対策

長時間労働対策の強化は労働基準行政の中で最重要テーマの一つで、今年の9月30日には、厚生労働大臣を本部長とする「長時間労働削減推進本部」が設置されました。 この「長時間労働削減推進本部」には、次の3つのチームがあり、それぞれが具体的な対策の検討…

36協定の限度時間を超えて残業させ、書類送検に。

平成26年12月22日号の労働新聞によりますと、和歌山労働基準監督署は、労使協定で定めた限度時間を超えて労働者に残業をさせたとして、和歌山市内の金属加工会社と同社代表取締役を労働基準法第32条違反の容疑で書類送検しました。 和歌山労基署によりますと…

「定額時間制」で未払い残業代7,500万円!

2014年11月5日の時事通信によりますと、秋田県を中心に日刊紙を発行する秋田魁新報社は秋田労働基準監督署から10月30日付で未払い賃金があるとの是正勧告を受け、編集職を中心とする従業員220人に未払い分総額約7,500万円を支払うとのことです。秋田魁新報社…

休憩時間に「休憩」出来ていますか?

労働問題のご相談を受けていると、就業時間中にきちんと休憩時間をとれていない依頼者が多く見受けられます。就業時間中に休憩をとることは、労働基準法で定められている労働者の権利の1つです。〔労働基準法第34条(休憩)〕 1.使用者は、労働時間が6時間…

残業時間の計算の仕方は合っていますか?

依頼者の方のタイムカードと給与明細を見ていますと、残業時間の時間数を間違って計算しているケースが多々あります。例えば、定時が17時までで17時20分まで働いた場合、「17時まで」と切り上げているケースは、労働基準法第24条で規定する所謂「賃金の支払…

厚労省が「確かめよう 労働条件」を開設!

2014年11月23日、厚生労働省は賃金や労働時間といった労働条件に関する情報発信を行うポータルサイト「確かめよう 労働条件」を開設しました。 厚労省によりますと、昨年9月1日に実施された「若者の『使い捨て』が疑われる企業等に関する無料電話相談」に1,0…

持ち帰り残業で労災認定

2014年11月6日の朝日新聞によりますと、大手英会話学校の講師だった女性が2011年に自殺したのは、長時間の「持ち帰り残業」が要因だったとして、金沢労働基準監督署が2014年5月に労災認定をしたことがわかった、としています。 労基署の資料や代理人弁護士に…

みなし労働と残業代 〜シリーズ 改めて「残業代請求」4〜

「うちは『みなし労働』だから残業代は発生しないんだよね〜。」という声をよく耳にします。さて、この「みなし労働」とはどういう「労働」なのでしょうか。「みなし労働時間制」とは、労働基準法において、その日の実際の労働時間にかかわらず、その日はあ…

「営業手当」と残業代 〜シリーズ 改めて「残業代請求」3〜

「年俸制」・「管理監督者」に続き、「残業代が発生しない」と思われがちなケースは、毎月の給与の中に「営業手当」が含まれているケースです。「営業手当」が「固定残業代」という位置づけで、固定残業制が認められるための要件を満たしている場合は、「営…

管理監督者と残業代 〜シリーズ 改めて「残業代請求」2〜

前回は「年俸制と残業代」というタイトルで、年俸制でも残業代が発生する可能性がある、ということを記載しました。 今回は、年俸制と同様に「残業代が発生しない!」と思われがちな管理監督者について記載していきます。そもそもなぜ「管理監督者には残業代…

年俸制と残業代 〜シリーズ 改めて「残業代請求」1〜

先日、事務所内で打ち合わせをしていた際に、残業代請求の話題になりました。 色々と話をしていてわかったことは、「自分は残業代が発生しない」と思っている方がまだまだ多いのではないか、ということです。 例えば、「残業代は役付きでない社員に発生する…

「なめている」のはどっち?

2014年9月23日の「弁護士ドットコム」が配信したニュースのタイトルが、とても興味を引くものでした。「『手当がもらえるなら・・・』残業代を求める若者は『社会をなめている』のか?」というタイトルです。内容としては、日本生産性本部・日本経済青年協議…

私の身を守るのは私。

先日の9月15日に、テレビ東京系で「ブラック化するニッポン〜使い捨てられる若者たちを救え!!〜」という特集番組が放送されました。皆さん、ご覧になりましたでしょうか。 番組では、「固定残業代」の制度を利用し、従業員がどれだけ残業をしても「固定残…

「有給休暇を取得したのに、『欠勤控除』になっています。」

産経ニュースwestによりますと、大阪労働局は8月8日に、近畿4府県で展開するマッサージ店「Relax」の女性従業員に残業代や有給休暇取得時の賃金を支払わなかったとして、労働基準法違反容疑で、運営会社「リラックス」(大阪市)のグループ会社2社と両社の女…

40時間?44時間??残業代が変わってきます。

「時間外手当」、「残業代」というと、1日に8時間を超えて働いた場合や、深夜や休日に働いた場合に支払われるというイメージがありますが、実は、法定休日以外などに労働し、1週間に40時間を超えてしまった場合には(1日に8時間を超える部分の時間外を除きま…

「バイトだけど・・・。バイトなのに!!」

街中を歩いていて、スーパーやコンビニなどに貼ってある「アルバイト募集」などの紙を見るたびに、「深夜時間帯の時給が割増賃金になっているか」や「募集対象が男女いずれかになっていないか」などを気にしてしまいます。職業病でしょうか・・・。「ブラック企…

「管理監督者」だけじゃない!?他にもある??残業代が出る「名ばかり○○」!

「管理監督者は残業代が出ない。」という話を聞いたことがある方は多いと思います。実際には、 「会社では『管理監督者』とされているが、実態はどうか。」という部分が争点となり、「実は『管理監督者』ではなく、残業代の発生の対象者となる」というケース…

残業代発生の有無や如何に!?「変形労働時間制」の罠。

現在、当事務所の「残業代請求相談.com」を近日中にリニューアルしようと、サイトの内容を見直しているのですが、特に「変形労働時間制」の説明文などを作成していると、改めて複雑でわかりにくい制度だと感じてしまいます。 この制度で働いていて、「うちは…

「残業時間」の数え方。・・・いわゆる「残業」ってどこからですか?

先日、「所定労働時間」と「法定労働時間」の違いを説明する機会をいただきました。説明させていただいて気がついたのですが、これ少々ややこしいですよね。 今回は、この件について記載していきます。 「労働時間」には「所定」と「法定」があります。そし…

「答え」は給与明細の中に・・・!? 〜 シリーズ 社保と残業と私 3〜

2014年6月23日のYahoo!ニュースに、東京都葛飾区の運送会社の社員が同社を相手取り「固定残業手当」を無効とする訴訟を起こしたという記事が出ていました。記事によりますと、訴えを起こした社員は、多い月では206時間を超える残業をしていたにもかかわらず…