出向した場合、「出向元」と「出向先」のどちらの就業規則に従うのでしょうか。

当事務所には、色々な立場の方にご依頼に来ていただきます。 今回は、「出向している方」の労働条件等について、記載していきたいと思います。出向している方の労働契約関係は、「出向元」と「出向先」の両方の間において成立します。では、出向している方に…

「妻とのメール」が大事な証拠に。

長時間労働による労災認定の事案が増えてきていように感じられます。9月25日にも、沖縄タイムズが「総合物流業の沖縄県内企業に勤務する男性従業員が自殺を図ったのは長時間労働が原因だったとして、妻との携帯メール459通を証拠に、沖縄労働局労働基準監督…

「持ち帰り残業で過労自殺」か。

2015年9月14日のYAHOO!ニュースによりますと、金沢市で平成23年、大手英会話教室の講師だった女性が自殺したのは、長時間の「持ち帰り残業」により過労が原因だったとして、大阪府内に住む女性の両親が、9月14日に勤務先の運営会社「アミティー」に約9,100万…

「高校生ユニオン」、発足予定!

8月25日の毎日新聞によりますと、賃金の一部不払いなどの労働問題を解決する高校生だけの労働組合「首都圏高校生ユニオン」が、8月中にも発足します。大学生の労組はありますが、高校生の労組は初めてです。ユニオンを発足させるのは高校生3人で、その内の2…

解雇予告制度と適用除外者 〜 シリーズ 「解雇」を学ぶ 4 〜

「『解雇』を学ぶ」のシリーズ第4回目の今回は、「解雇予告制度と適用除外者」についてお伝えします。このシリーズでは「解雇」について詳しく記載していますが、実際使用者が労働者を解雇する場合、どのような方法ですることになるのでしょうか。労働基準…

法律以外の解雇の規制 〜 シリーズ 「解雇」を学ぶ 3 〜

「『解雇』を学ぶ」のシリーズ第3回目の今回は、「法律以外の解雇の規制」についてお伝えします。解雇は、労働者の生活に大きな打撃を与えるので、シリーズ第2回目「解雇に関する法規制 〜 シリーズ 『解雇』を学ぶ 2 〜」に記載した法令による禁止や制限…

解雇に関する法規制 〜 シリーズ 「解雇」を学ぶ 2 〜

シリーズ第1回目の前回は、「解雇の種類」について記載いたしました。 第2回目の今回は、「解雇に関する法規制」について記載してまいります。解雇は労働者に大きな打撃を与えます。そのため、労働契約法16条では「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社…

解雇の種類とその違い 〜 シリーズ 「解雇」を学ぶ 1 〜

当事務所には,不当解雇についてご相談に来られる依頼者の方が多くいらっしゃいます。 依頼者の方から詳しいお話を聞いていますと、「解雇」の法規制やその他の制限などを詳しくご存知ない事業主の方が多いと感じられます。そのため、解雇理由が客観的に合理…

朝型勤務で残業代削減!?

企業の長時間労働の改善に向けた取り組みが、活発化してきています。2015年4月9日の日経新聞によりますと、サトーホールディングスはコアタイムを設けない「完全フレックスタイム制」を始め、月の所定労働時間を守れば1日に働く時間を午前6時〜午後8時の間か…

またしても、「持ち帰り残業」で労災認定。

2015年3月4日(水)の朝日新聞デジタルの記事によりますと、2011年に心臓の急激な機能低下が原因で亡くなった堺市の26歳の市立中学校の教諭について、地方公務員災害補償基金が公務災害(労災)による死亡と認定したことがわかりました。資料によりますと、…

「『企業側弁護士』VS『労働者側弁護士』」

当事務所のFBにも投稿をしましたが、2015年2月25日(水)に、株式会社ブレインコンサルティングオフィス様が主催するセミナーに、池田弁護士、宮澤弁護士、高橋弁護士が講師として登壇させていただきました。講義内容としましては、「企業側弁護士」と「労働…

「今後の労働時間法制等の在り方について」のポイント

2016年4月の労働時間法制改革について、2015年2月13日(金)に建議が行われましたので、今回のブログでは、その内容を簡単にご紹介します。 建議の内容としては、大きく5つに分けられますが分量が多いため、ポイントを絞ってのご紹介とさせていただきます。…

第3位から第1位 〜シリーズ 勝手にトップ10! 3〜

私がこのブログを担当させていただいてから記念すべき100作目の今回は、全3回のシリーズでお伝えしている「勝手にトップ10!」の最終回として、今までの97作の中の栄えある第3位から第1位をお伝えしていきます。 また、おまけとして「特別賞」も発表してお…

第6位から第4位 〜シリーズ 勝手にトップ10! 2〜

前回のブログでは第10位から第7位までお伝えした「シリーズ 勝手にトップ10!」の第2回目の今回は、第6位から第4位までをお伝えします。 ご興味のある記事がありましたら、是非ご覧ください。第6位 「退職時のトラブル!?」(2014.10.9) 「退職願」と「退…

第10位から第7位 〜シリーズ 勝手にトップ10! 1〜

前回のブログでもお伝えしましたとおり、私がこちらのブログを引継いで2014年2月14日に1作目を書かせていただいてから、今回で98作目となります。 そこで、98作目から100作目までの3回は、今までの97作の人気の記事のトップ10を、カウントダウン形式でお伝え…

「サービス残業をせざるを得ません・・・。」

日本労働組合総連合会が、平成27年1月16日に「労働時間に関する調査」を公開しました。こちらの調査ですが、平成26年10月31日から11月5日の間に、インターネット調査により20歳から59歳までの男女雇用労働者(正規労働者・非正規労働者)3,000人の有効サンプ…

昨年度のサービス残業代の金額は!?

近年、労働基準監督署の調査が厳しくなってきています。2015年1月13日の岩手放送によりますと、岩手県内の労働基準監督署の指導を受けて支払われた残業代は、昨年度39社合わせて2億7,700万円あまりで過去最高だったことがわかりました。企業数、金額とも統計…

セクハラで1300万円!

2015年1月20日の産経新聞によりますと、かつら製造・販売の最大手「アデランス」の元従業員の女性が、同社の店長だった男性従業員から繰り返しセクハラを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し退職を余儀なくされたとして約2,700万円の損害賠償を求…

「突っ込みどころ」、わかりますか?

知人の話です。先日都内にある24時間営業のお店で買い物をしている最中、そのお店の壁にアルバイト募集の張り紙を見つけたそうです。 その知人も法律関係の仕事をしているため、職業柄か張り紙をじっくり見ていくつか突っ込みどころを発見した、と私に教えて…

「ホワイトカラー・エグゼンプション」の制度案、まとまる!!

2014年1月8日に、「ホワイトカラー・エグゼンプション」について厚生労働省が制度案をまとめたというニュースは、ネット上で多くの反響を呼んでいます。もうご存知の方も多いと思いますが、今回厚労省がまとめた案を簡単に記載します。 厚労省の案によります…

「ブラック企業の求人拒否」!!!

新年明けましておめでとうございます。 本年も、こちらの「法律事務所が解説する労働問題ブログ」並びに「日比谷ステーション法律事務所」をどうぞよろしくお願いいたします。 当事務所では、労働関係のサイトとして、「労働問題総合サイト」と「残業代請求.…

一方的な一時金の減額は許されますか???

2014年12月25日の毎日新聞によりますと、学校法人「青山学院」の教職員285人が、一方的な一時金の規定廃止によって支給額を減額されたとして、学院を相手取り、規定との差額にあたる総額約5,000万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こしたとしています。…

厚労省「過重労働等撲滅チーム」の具体的対策

長時間労働対策の強化は労働基準行政の中で最重要テーマの一つで、今年の9月30日には、厚生労働大臣を本部長とする「長時間労働削減推進本部」が設置されました。 この「長時間労働削減推進本部」には、次の3つのチームがあり、それぞれが具体的な対策の検討…

36協定の限度時間を超えて残業させ、書類送検に。

平成26年12月22日号の労働新聞によりますと、和歌山労働基準監督署は、労使協定で定めた限度時間を超えて労働者に残業をさせたとして、和歌山市内の金属加工会社と同社代表取締役を労働基準法第32条違反の容疑で書類送検しました。 和歌山労基署によりますと…

「法定休暇」をご存知ですか?

「年次有給休暇の取得は労働者に認められた権利だ。」ということは、皆さんよくご存知だと思いますが、実は労働基準法等で「必ず与えなければならない」と決められている休暇は、年次有給休暇以外にも次のものがあります。A. 産前産後休暇 産前6週間(多胎児…

「労災隠し」で書類送検。

2014年12月9日のテレビ岩手によりますと、盛岡市内の工場現場で、男性が作業中にケガをしたにもかかわらず、別の場所でケガをしたように虚偽の報告をしたとして、盛岡労働基準監督署は9日、岩手県二戸市にある工務店と社長ら3人を安全衛生法違反の疑いで、盛…

「定額時間制」で未払い残業代7,500万円!

2014年11月5日の時事通信によりますと、秋田県を中心に日刊紙を発行する秋田魁新報社は秋田労働基準監督署から10月30日付で未払い賃金があるとの是正勧告を受け、編集職を中心とする従業員220人に未払い分総額約7,500万円を支払うとのことです。秋田魁新報社…

休憩時間に「休憩」出来ていますか?

労働問題のご相談を受けていると、就業時間中にきちんと休憩時間をとれていない依頼者が多く見受けられます。就業時間中に休憩をとることは、労働基準法で定められている労働者の権利の1つです。〔労働基準法第34条(休憩)〕 1.使用者は、労働時間が6時間…

残業時間の計算の仕方は合っていますか?

依頼者の方のタイムカードと給与明細を見ていますと、残業時間の時間数を間違って計算しているケースが多々あります。例えば、定時が17時までで17時20分まで働いた場合、「17時まで」と切り上げているケースは、労働基準法第24条で規定する所謂「賃金の支払…

厚労省が「確かめよう 労働条件」を開設!

2014年11月23日、厚生労働省は賃金や労働時間といった労働条件に関する情報発信を行うポータルサイト「確かめよう 労働条件」を開設しました。 厚労省によりますと、昨年9月1日に実施された「若者の『使い捨て』が疑われる企業等に関する無料電話相談」に1,0…