労災

「妻とのメール」が大事な証拠に。

長時間労働による労災認定の事案が増えてきていように感じられます。9月25日にも、沖縄タイムズが「総合物流業の沖縄県内企業に勤務する男性従業員が自殺を図ったのは長時間労働が原因だったとして、妻との携帯メール459通を証拠に、沖縄労働局労働基準監督…

「持ち帰り残業で過労自殺」か。

2015年9月14日のYAHOO!ニュースによりますと、金沢市で平成23年、大手英会話教室の講師だった女性が自殺したのは、長時間の「持ち帰り残業」により過労が原因だったとして、大阪府内に住む女性の両親が、9月14日に勤務先の運営会社「アミティー」に約9,100万…

またしても、「持ち帰り残業」で労災認定。

2015年3月4日(水)の朝日新聞デジタルの記事によりますと、2011年に心臓の急激な機能低下が原因で亡くなった堺市の26歳の市立中学校の教諭について、地方公務員災害補償基金が公務災害(労災)による死亡と認定したことがわかりました。資料によりますと、…

「労災隠し」で書類送検。

2014年12月9日のテレビ岩手によりますと、盛岡市内の工場現場で、男性が作業中にケガをしたにもかかわらず、別の場所でケガをしたように虚偽の報告をしたとして、盛岡労働基準監督署は9日、岩手県二戸市にある工務店と社長ら3人を安全衛生法違反の疑いで、盛…

労災保険に加入?未加入??

「労災」という言葉を見たり聞いたりすることは多いと思います。 「労災」とは「労働災害」の略称で、労働者が業務中に負傷や疾病、障害、死亡する災害のことを言います。広義には、業務中のみならず、通勤中の災害も含みます。 労災事故に遭ってしまった場…

持ち帰り残業で労災認定

2014年11月6日の朝日新聞によりますと、大手英会話学校の講師だった女性が2011年に自殺したのは、長時間の「持ち帰り残業」が要因だったとして、金沢労働基準監督署が2014年5月に労災認定をしたことがわかった、としています。 労基署の資料や代理人弁護士に…

労基署の定期監督等における色々なトップ3in東京!

平成25年に東京労働局及び管下18労働基準監督署(支署)が実施した定期監督その他各種の情報、労働災害報告、過去の監督指導結果等を契機として労働基準監督官が事業場に対して実施する立入検査等の結果について、東京労働局が取りまとめました。 実施検数は…

うつ病自殺、就労前発症でも労災認定!

2014年9月17日の時事ドットコムの記事によりますと、外食チェーンを展開する「東和フードサービス」の新入社員だった女性の自殺は過労によるうつ病が原因として、母親が国に労災認定を求めた訴訟の判決で、東京地裁は17日に労災と認めた、としています。判決…

月102時間の残業で営業停止に。

日経BP社の建設・不動産の総合サイト「ケンプラッツ」の6月13日の記事によりますと、国土交通省関東地方整備局は6月9日に鹿島道路株式会社を労働基準法違反による営業停止処分としました。鹿島道路では、2013年5月22日に広島営業所の事務職の社員が勤務中に…

個別労働紛争の相談内容は、「いじめ・嫌がらせ」が2年連続トップ!

厚生労働省が平成26年5月30日に発表した「平成25年度個別労働紛争解決制度施行状況」によりますと、民事上の個別労働紛争の相談内容は「いじめ・嫌がらせ」が2年連続トップで増加傾向にあることがわかりました。(今年:59,197件、前年:51,670件) 「個別労…

「過労死等防止対策推進法案」が可決。

長時間労働などによる労働者の過労死や過労自殺の防止を目的として「過労死等防止対策推進法案」が5月27日に衆議院を通過しました。今国会中には成立する見通で、公布後6ヶ月以内に施行されることとなっています。過労死防止法案は超党派による議員立法で、…

101時間の時間外で書類送検に。

今年の3月、西野田労働基準監督署が大阪のホテル阪神の総支配人と同ホテルの運営会社である阪急阪神ホテルズを労働基準法違反の疑いで書類送検しました。 昨年の8月に同ホテルの従業員が脳幹出血で死亡し、労基法違反が発覚しました。その従業員が死亡した直…

自動車運転処罰法の施行間近!社有車運転の際も、要注意。

平成26年5月20日より、自動車の悪質危険な運転者に対する厳罰化を盛り込んだ新たな法律「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(通称 自動車運転処罰法)」が施行されます。 これまでは、飲酒運転等悪質な運転で死傷事故を起こしても「…

会社の帰り道に寄り道。どこまでが「通勤」?〜シリーズ 通勤災害3 〜

「シリーズ 通勤災害」では、「どのような場合に『通勤災害』にあたるのか」を具体的な事例をあげながら紹介しています。シリーズ最終回の今回は、「通勤中に寄り道をした場合、『通勤』ではなくなるのかどうか」について記載します。例えば、会社の帰りに惣…

この場合通勤災害なのに、あの場合通勤災害じゃないのですか?「通勤災害」の色々・・・。〜シリーズ 通勤災害2 続き 〜

前回、「通勤災害の範囲」について労働者災害補償保険法で定められている次の条文を紹介し、ポイント毎に具体例を挙げながら解説していきました。「通勤とは(A) 労働者が、就業に関し(B)、次に掲げる移動(C)を、合理的な経路及び方法(D)により行うこ…

この場合通勤災害なのに、あの場合通勤災害じゃないのですか?「通勤災害」の色々・・・。〜シリーズ 通勤災害2 続く 〜

前回、業務終了後の職場の飲み会に参加した帰り道の「通勤災害」についてご紹介しましたが、今回はその他の通勤災害についてお伝えします。何が「通勤災害」となるのか、「通勤災害の範囲」は労働者災害補償保険法の第7条2項で次のように定められています。…

職場の飲み会参加後、帰り道に転倒してケガ・・・。通勤災害になりますか? 〜シリーズ 通勤災害1 〜

新年度に入り、新入社員の歓迎会やお花見など、職場での飲み会の回数が多い時期だったのではないかと思います。 業務終了後の職場の飲み会に参加した帰り道、酔って転倒するなどしてケガをしてしまった場合、通勤災害の対象となるのでしょうか。そもそも通勤…

原告・被告の双方が控訴! 〜 シリーズ 東芝うつ病事件3 第二審(高裁)の判決 〜

前回からお伝えしている「東芝うつ病事件」ですが、今回は第二審(高裁)の判決について書いていきます。<事件の概要> ある女性労働者が、過重な業務が原因でうつ病となり休職したにもかかわらず、休職期間満了を理由に解雇されたのは不当として、勤務先の…

うつ病で解雇?原因は業務上のはずなのに! 〜 シリーズ 東芝うつ病事件2 第一審(地裁)の判決 〜

前回お伝えした「東芝うつ病事件」について、今回は第一審(地裁)の判決について書いていきます。<事件の概要> ある女性労働者が、過重な業務が原因でうつ病となり休職したにもかかわらず、休職期間満了を理由に解雇されたのは不当として、勤務先の会社を…

安全配慮義務違反!? 〜 シリーズ 東芝うつ病事件1 最高裁判決!〜

東芝うつ病事件とは、過重労働からうつ病になって休職したのに解雇されたのは不当だとして、東芝の元社員の女性が東芝に解雇無効や損害賠償等を求めた事件です。 平成26年3月24日に、こちらの事件について最高裁判決が言い渡されました。この裁判においては…