厚労省が「確かめよう 労働条件」を開設!

2014年11月23日、厚生労働省は賃金や労働時間といった労働条件に関する情報発信を行うポータルサイト「確かめよう 労働条件」を開設しました。
厚労省によりますと、昨年9月1日に実施された「若者の『使い捨て』が疑われる企業等に関する無料電話相談」に1,044件の相談が寄せられたことを踏まえ、このポータルサイトで、長時間労働や賃金不払残業といった多く寄せられた相談の内容へも対応するために、労働時間や割増賃金等の労働条件や労務管理に関する情報を広く発信していくとしています

このポータルサイトを見てみましたが、「労働者やそのご家族」、「事業主や企業の労務管理を担当している方」それぞれに向けたQ&Aや、「大学生・専門学校生・高校生・中学生等の方へ」など、対象者ごとに項目が分かれていて、閲覧しやすくなっていると感じました。

また「アルバイトをする前に知っておきたいポイント」という項目があることも注目すべき点かと思います。
2014年11月25日の毎日新聞によりますと、市民団体「ブラック企業対策プロジェクト」が全国23大学の学生2,524人から回答を得た「ブラックバイト」についてのアンケートでは、約7割が不当な扱いを経験したと発表したとしています。アンケート結果によりますと、週20時間以上働く学生は約28%、会社の都合でシフトを変えられた経験があるという学生も約25%、残業代不払いの経験がある学生は約14%でした。

ブラック企業」だけでなく「ブラックバイト」も増えてきている昨今、厚労省のこのポータルサイトを見て基本的な労働条件等を知り学ぶことで、職場環境を改善する事業主、職場環境に疑問を発することが出来る労働者が増えることを期待します。

当事務所には、残業代請求や不当解雇その他の会社とのトラブルについて、精通している弁護士がおります。
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