サービス残業

えっ?もらえる年金額って、こんなに少なくなるんですか?〜 シリーズ 社保と残業と私 1 〜

先日、厚生労働省が公表した公的年金の長期的な財政の8つのケースの見通しによりますと、ほぼゼロ成長が続き、女性や高齢者の就労が増えないケースでは、約30年後の平成55年度までに会社員世帯の年金水準は、政府が目標とする現役会社員の収入の50%を下回る…

「早朝仕事」にご用心!

昨年10月より、大手商社の伊藤忠商事が午後8時以降の残業を原則禁止し、代わりに午前5時から9時までの時間外手当の割増率を引き上げて朝残業を促すという新制度を試験的に導入しました。最近では、伊藤忠商事のように、夜の残業を禁止し代わりに早朝残業を推…

「固定残業代」、求人の77%が違法の可能性あり!− 京都府内の調査より。

2014年6月3日の京都新聞によりますと、労働問題に取り組むNPO法人や弁護士などでつくる「ブラック企業対策プロジェクト」は3日、固定残業制度を導入する京都府内の企業求人のうち、8割近くが違法か違法の疑いが強いとする調査結果を発表しました。この調査は…

「荷積みの待機時間は労働時間」− 残業代未払いトラブルで2年分の支払い命令。

2014年5月14日の「物流Weekly」(物流・運送・ロジスティクス業界の総合専門誌)の記事によりますと、東京都内の事業者が、ドライバーから残業代の支払いを求められた事件で、東京地裁はドライバー4人の2年分の残業代、約4,300万円の支払いを命じたとしてい…

「残業代ゼロ法案」を考える 7 〜 まとめ 〜

前回まで6回にわたり「残業代ゼロ法案」(日本版新裁量労働制)について考えてきましたが、最終回の今回は、前回までの内容を踏まえ、期待する今後の方向性について記載したいと思います。現状の日本の労働問題として、「長時間労働」や「ブラック企業」が挙…

「残業代ゼロ法案」を考える 6 〜 「賛成派」の意見 〜

前回は、「残業代ゼロ法案」の導入について反対派の意見を書きましたが、今回は賛成派の意見をご紹介します。前回同様、新聞やインターネット上の賛成派の意見は、大きく次の2つに分けられるよう見受けられます。1.労働生産性の向上 この政策の導入により…

「残業代ゼロ法案」を考える 5 〜 「反対派」の意見 〜

「残業代ゼロ法案」(日本型新裁量労働制)について、政策の提案内容の詳細や背景についてご紹介してきましたが、今回はこの政策の導入を反対する意見を見ていきたいと思います。今回の政策の提案内容を簡単に記載すると、次の2タイプの社員に対しては、労働…

「残業代ゼロ法案」を考える 4 〜 日本人の「働く」意識 〜

「残業代ゼロ法案」(正式名称:日本型新裁量労働制)について、日本国内で議論が活発化していますが、「残業代ゼロ」という考え方や働き方は、いまの日本の社会に合っているのでしょうか。日本の労働時間や休日などを規定している「労働基準法」ですが、こ…

「残業代ゼロ法案」を考える 3 〜 欧米の「ホワイトカラーエグゼンプション」 〜

前回は、日本における「ホワイトカラーエグゼンプション」について書きましたが、今回は欧米の同制度についてご紹介していきます。【アメリカ】 アメリカでは、一般的にエグゼンプト労働者とノン・エグゼンプト労働者に分けられています。ノン・エグゼンプト…

「残業代ゼロ法案」を考える 2 〜 第1次安倍政権のホワイトカラーエグゼンプションとは? 〜

今回安倍政権が打ちだしている「残業代ゼロ法案」と呼ばれる政策は、「成果ベースで、一律の労働時間管理に囚われない柔軟な働き方」を提案しているものですが、この政策は数年前に「ホワイトカラーエグゼンプション(ホワイトカラー管理職・専門職の例外規…

「残業代ゼロ法案」を考える 1 〜 産業競争力会議の提案内容を読む 〜

平成26年4月22日(火)の朝日新聞の報道によると、安倍政権が「残業代ゼロ法案」とも呼ばれる政策を本格的に打ち出したとしています。 この報道を受け、世間では様々な意見が飛び交っています。当ブログでは、この法案の内容や法案の目的、他の国の残業事情…

「振休」と「代休」はどう違う?「代休」には割増賃金が発生します。

「振替休日(振休)」や「代休」という言葉は日常的に使われていますが、その違いはご存じですか?「振休」とは、「事前に」休日を出勤日とし、そのかわりに他の出勤日を休日とする制度です。 これにより「事前に」指定した休日に労働した日については通常の…

それ、「パワハラ」かもしれません。

「ブラック企業」というと、「長時間労働」「パワハラ」「サービス残業」などの問題点があげられます。 そこで働く社員の方々は、なぜその会社を辞めたり、告発したりしないのでしょうか。 様々な理由はあると思いますが、今回は、その理由の1つと考えられる…

虚偽のタイムカードを提出!?社労士を書類送検

大阪労働局は2月14日、タイムカードを改ざんして残業代を少なく偽ったとして、大阪にある建築会社の男性取締役と、顧問契約を結んでいた男性社会保険労務士を労働基準法違反で書類送検しました。 書類送検容疑は、平成25年4月26日に労働基準監督官の調査に対…

残業単価はいくら? 〜 自分の「時給」を知る方法 〜

前回まで、3回にわたりシリーズで固定残業について詳しくお伝えしましたが、そもそも「残業単価」はどのように計算をすれば良いのでしょうか。基本的に、残業単価、つまり割増賃金の基礎となるのは、所定労働時間の労働に対して支払われる「1時間当たりの賃…

給与の内訳が変更されたら要注意!〜 シリーズ 固定残業 3 〜

給与の「総額」に変更がなくても、給与の「内訳」を変更された場合は注意をしてください。 その変更は、「不利益変更」である可能性が高いです。では、なにが「不利益」になるのでしょうか。 給与の内訳を変更されることで「基本給」が減額された場合、「残…

「営業手当」は「固定残業代」?〜 シリーズ 固定残業 2 〜

前回の「シリーズ 固定残業 1 <「固定残業代」が支払われている場合、残業代は請求できない?>」で、固定残業制を認められるための原則的な要件を記載しましたが、固定残業代の「名称」で、固定残業制そのものが認められなかった事例もあります。(アクテ…

「固定残業代」が支払われている場合、残業代は請求できない?〜 シリーズ 固定残業 1 〜

「うちの会社は固定残業制で、残業代は毎月の賃金に含まれているから・・・。」と残業代の請求を諦めている方は多いのではないでしょうか。 諦めるのは、まだ早いです!! そもそも固定残業制とは、毎月の賃金の中で一定の時間外割増賃金を固定的に支給するとい…

残業代と給与明細

毎月渡される給与明細ですが、じっくり見てみると、一体何を表した項目なのか 分からないことがあると思います。そこで、今回は給与明細のうち 残業代を考える上で必要な項目についてご説明します。■残業代を算出する上でベースとなる項目 基本給 役職手当 ■…